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新芽の不思議
◆◇新芽の不思議◇◆
木曽谷も日増しに山々の緑が濃くなって初夏の様相ですね。
ところで、春先に新芽が伸びだす頃、不思議な現象を目にする
ことがあります。
◆枯葉を突き破る新芽
土の中から芽が成長して伸びる時、まだ柔らかい新芽が
枯葉を突き破って上がってくることが多く見られます。
特に何でもないような現象に思われがちですが、軽い枯葉を
突き破るのは難しいですよ!!
◆実際に試してみると・・・
乾いた枯葉の下から、先端の尖った「爪楊枝」などでそっと
突き上げてみると、葉が動いてしまい穴が開くようなことは
ありません。それでは十分に湿った枯葉ならどうか・・・?
やはり穴を開けるのは難しい。しかも、芽が成長する早さより
何倍も早い動きをしても、たった一枚だけの枯葉に穴を開けるのは
ほとんど不可能です。
◆針でやってみる。
乾いた枯葉の場合は、針でやっても穴が開きません。
でも、十分に湿った枯葉の場合は針の先端がのぞく程度に穴が
あくことがあります。その場合も、ある程度重量のある大きめ
の枯葉でないと無理。しかも、鋭利な針だから穴が開く訳で、
爪楊枝では絶対無理なのです。
◆植物の芽は一体どうやって穴をあけるのか?
実は、このような現象は積雪の多い地方独特の現象なのです。
木曽谷のように雪が多く降る場所では、3月下旬ともなれば
ある程度地熱が上昇し、雪の下で新芽が動き出します。
残雪が多くあって外観ではまだ冬のように見えても、植物は
春を感じて活発に動きはじめます。
しかも、雪は遮温効果があるため、外気が氷点下になっても
地表付近は地熱によって安定した温度環境が保たれ、まさに天然の
温室という訳なんです。
枯葉の上に積雪があって十分な重さがあれば、新芽はたやすく
穴を開けながら成長できます。
私たちが見つける頃は、すっかり雪が解けてからですから
一体どうやって・・・?と不思議に思うんですね!
◆なーんだそんなことか!
自然の営みを注意深く観察していると、いろいろなことが
見えてきます。何でもないようなことでも、ちょっと掘り下げて
考えてみると新しい発見があります。
野山へ散策に出掛けるのには絶好の季節になりました。ゆっくりと
歩いて、あたりを見回してみましょう。
うっすらと汗をかいた後のビールは格別ですよ。・・・
投稿者 yamanohana : June 1, 2004 04:05 PM