ホタルとゴキブリ
◆◇ホタルとゴキブリ◇◆
夏の夜の風物詩と言えばホタルを思い浮かべる方も多いと思います。
さて、このホタルですが、清流に住む昆虫の代名詞でもあり、さらには
幻想的な光を放って乱舞する姿から、人間にとって「癒し系」の存在で
あることは紛れもない事実であります。
◆自然保護のターゲット
各地で自然保護運動の気運が高まり、様々な取り組みがなされて
いますが、ことにホタルの保護活動は実践している団体も多く、水辺
環境のバロメーターとして注目の的ですね。
◆なぜホタルか?
ホタルの中でも、ゲンジボタルとヘイケボタルが一般的には良く
知られていますが、実は日本国内には40種類以上のホタルが生息
しています。そのうち幼虫時代(一生のほとんど)を水中で過ごす
ホタルはゲンジボタルとヘイケボタルだけです。
しかも、発光器があり光るホタルは、ヒメホタルを含めても数種のみで、
日本に生息するホタルのほとんどは光らないばかりか、中には飛べない
ものもいます。
◆保護の対象となる昆虫とそうでない昆虫
もし、すべてのホタルが光らなかったらどうでしょう?
日本国内に生息するホタルのうち、ほとんどのホタルは光りません。
先にも述べましたが、ヘイケボタルとゲンジボタルは光ることで有名
ですし、水生昆虫としても保護の対象にされていますが、それ以外の
光らないホタルを保護しているという話はあまり耳にしません。
ホタルに限らず、人間にとって都合の良い昆虫(蝶やトンボ、)などは
積極的に保護され正当化されているのに、人間の生活にとって都合が悪い
ゴキブリや蚊などは保護の対象にされることは皆無で、むしろ駆除の対象
にされている。これは、不公平ではないか・・・
◆自然保護と人間生活環境保護
里山の保全活動なるものが最近注目されている。里山は、自然環境の中
でも人間が係わった特種な生態系の一部で、人間の生活そのものによって
植物や昆虫、魚、鳥、獣など、そこに生きるものが適応していった環境です。
一方で、人間が関与したことによって絶滅荒廃した「種」があることも
忘れてはなりません。
私たちの生活に都合の良いものだけを大切にするなどという行為が、
いかに野蛮でエゴに満ちたものか考えてみる必要があるのではないでしょうか。
◆天地創造の神
この世を造った神がいるかどうかは別として、自然保護を考える上で、
人間の関与した自然保護がはたして正しい行為なのかどうか、今一度
考えてみる必要があるような気がします。
この世に生きるものすべてに、「不必要なものは無い」と考えた方が
自然に思えてくるのは私だけでしょうか?
たとえそれが、病原菌であろうとゴキブリや蚊であろうと、そのもの
の生が悪いのではなく、ただ単に人間に都合が悪いだけなのだから・・・
投稿者 yamanohana : July 1, 2004 04:07 PM