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木曽にちなんだ植物和名
◇◇木曽にちなんだ植物和名◇◇
植物の和名には面白いものがたくさんあります。
発見者の名前をつけたもの、姿や形などから見立てたもの、
自生地の地名をつけたものなど様々です。
特に、自生地の地名にちなんだ和名は、その植物の生態を知る上で
とても参考になります。
そこで、今回は木曽にちなんだ植物和名を紹介しましょう。
◆オンタデ(御蓼)
イタドリなどと同じタデ科の多年草で、中部地方以北の高山帯に
多く自生し、雌雄異株で地味な花が咲きます。
名前は、木曽の御岳山で最初に発見されたことによる。
◆オンタケブシ(御岳付子)〈正式和名は、タカネトリカブト〉
毒草で知られるトリカブトの仲間で、御岳山や木曽駒ケ岳に
多く見られます。トリカブトはブシ(付子)とも呼ばれますが、
これは、トリカブトの根から毒素を減じて作られる漢方薬の「付子」
からつけられた名前です。
◆キソエビネ(木曽海老根)
ラン科の多年草エビネは、根の部分にある偽球茎(球根のようなもの)
が連なって海老のように見えることからこの名前があります。
エビネは全国に色々な種類があり、産地にちなんだ名前が多く
見られます。キソエビネは最初に木曽で発見されたことによります。
四国や伊豆地方の深山にも生えますが、自生数はきわめて少なく、
また栽培も他のエビネに比べ非常に困難です。
◆キソチドリ(木曽千鳥)
深山から亜高山帯にかけての湿り気の多い日陰に生えるラン科の多年草で、
淡緑色の小さな花をまばらに付けます。
花の形が千鳥に似ていて、木曽で最初に発見されたことによりこの名が
あります。草丈は20cmほどで茎も細く、全体にあまり目立ちません。
葉が細いホソバノキソチドリや、葉がやや長いナガバノキソチドリもあります。
どれも地味で小さなな花ですが、よく見るとラン特有の花形をしています。
◆オシャクジデンダ(御社貢寺連朶)
シダの仲間で、栃ノ木などの樹上に生えます。
一説によると、木曽の社貢寺で発見されたとありますが、木曽には社貢寺
などという寺は無い。ただ、木曽福島町にはそれらしき地名があることから、
そこで発見されたのかもしれません。
なお、デンダ(連朶)というはシダの古名です。
オシャクジデンダは木曽地方で普通に見られます。
◆ミソガワソウ(味噌川草)
シソ科の多年草で、深山の沢筋や高山の雪渓脇などに生えます。
木曽川の支流、味噌川で発見されたのでこの名前がつけられたとされています。
数年前、木祖村自然同好会によって、味噌川上流での自生が再確認されました。
長野県内では北アルプスや八ヶ岳などの山麓に多く見られ、時に群生します。
ミソガワソウによく似たラショウモンカズラやジャコウソウも味噌川周辺では
たくさん見かけます。
◆◆野山を歩いていると、色々な植物を目にしますが、一つひとつの植物には
ちゃんと名前がつけられていて感心します。先人たちの観察力にはただゞ驚く
ばかりですね。木曽は植物の宝庫ですから、足元を注意して歩いていれば
もしかして新しい発見があるかもしれませんね!
投稿者 yamanohana : June 15, 2005 04:27 PM