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雪虫
皆さんは雪虫をご存知ですか?
子供の頃、晩秋の夕方に「雪が降ってきたなぁ」と思い、
よく見るとそれは小さな虫だったことがありました。
木曽谷ではちょうど今頃、
ごく普通に見られますからご存知の方も多いでしょう。
でも、この雪虫の正体を知っている方は意外に少ないのでは・・・
◆雪虫とは
実は、雪虫という名前の昆虫はありません。
正式な和名は、「トドノネオオワタムシ」・・・椴乃根大綿虫か?
雪虫というのは俗名で、
分類ではカメムシ目、アブラムシ科の小さな昆虫です。
えーー!雪虫ってアブラムシだったの? 幻滅!なんて言わないでね。
◆トドノネオオワタムシ
「トドノネ」は、トドマツ(椴松)の根で、
オオワタムシは綿のような虫という意味でしょうか?
体長約5mmの小さな虫ですから、
トドノネコワタムシの方が合っているような気がしませんか?
雪虫は、幼虫時代をトドマツの根に寄生して数世代過ごし、
成虫になるとモクセイ科の樹木に移動して産卵するようです。
それなら、孵化した幼虫が、
モクセイ科の樹木からトドマツへ移動するにはどうするんだろう?
モクセイ科の樹木としては、ヤチダモやアオダモなどがありますが、
木曽地方にはそれほど多くない。
しかも、トドマツだってそう多くはないのだが?
◆晩秋に飛ぶのは
トドノネオオワタムシが飛ぶのは、
産卵のために成虫がトドマツの根からモクセイ科の樹木に移動している
最中だと言われています。
すると、飛んでいる雪虫はみんなメスなんだろうか?
交尾は終わったのか?
それともこれからかな?
などと、いらぬ事を考えてしまいます。
◆雪虫は害虫?
雪虫の幼虫はトドマツの根から樹液を吸って成長します。
つまり、これだけを見ると害虫にしか見えません。
実際のところ、雪虫の寄生によって枯れてしまったという
トドマツの被害報告もあまり聞きませんから、
雪虫とトドマツは、もしかしたら共生関係にあるかもしれませんね。
◆◆普段は見過ごしてしまいがちな「雪虫」も、
何となく哀愁を感じさせてくれますね。
どうです、今日あたり雪虫が飛ぶかもしれませんよ。
投稿者 yamanohana : November 15, 2006 11:46 PM