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地震の震源地について

 東海地震の発生が危惧されていますが、皆さんは地震が発生した場合の
震源地はどのようにして特定されるかご存知でしょうか?
 現在、日本付近で発生した地震では、発生から数秒ないし数十秒以内に
震源地が特定できてしまいます。

◆風林火山
  NHKの大河ドラマ、風林火山でおなじみ「動かざること山のごとし」
 ではありませんが、山や大地は動かないもののたとえにされていますよね。
  ところが、大地(地殻)は地球内部のマントル対流による影響を受け、
 たえず動いているのです。
  ただ、人間が感じる尺度からすれば、あまりにも遅い動きなので、
 あたかも止まっているかのように思えるのです。

◆地震の揺れ
  地震計の記録を見ると、地震発生直後には初期微動という小さな波形が
 見られ、つづいて主要動と言われる大きな波形が現れます。
  初期微動は伝わる早さが毎秒7Km であるのに対し、主要動は伝わる
 早さが毎秒4Km くらいで、初期微動に比べ毎秒3Km ほど遅いのです。
  たとえると、なが〜い棒の小口を叩いた振動と、棒を上下に揺すった
 ような振動では伝わり方が全然違うのに似ています。
  もちろん、小口を叩いた振動(初期微動に似た振動)の方が早く
 伝わります。

◆震源地の特定法
  震源地では、初期微動と主要動がほぼ同時に起こるのに対し、
 震源から離れているところでは、初期微動と主要動の間に時間差が
 生じます。
  各地の観測点では、この時間差を基に震源までの距離が算出されます
 から複数の観測点データを照合することによって震源地が特定できる
 ことになります。
  各地の観測データはネットワークを通じて気象庁に集まり、
 コンピュータ処理され、瞬時に震源地が割り出されるという訳です。
  ちなみに、震源と言うのは実際に地震が発生した地殻の部分を
 指すのであって、発表される場合は、御前崎の南方100Km の海底で
 深さ50Km などと表現されます。
  また、震源の真上にあたる部分を震央といいます。
  気象庁の地震観測点は全国600箇所以上もあって、精度の高い観測が
 可能です。

◆大昔の地震
  安政大地震はマグニチュード8.1 震度7 などと記録されて
 いますよね。
 もちろんこの時代には地震を観測できるような設備などあるはずが
 ありませんから、これらのデータは、当時の建物構造や社会の実情
 などをを考慮しながら、実際に発生した被害の記録などから推定
 した値となっています。

◆緊急地震速報とは?
  先に述べた初期微動と主要動の時間差を利用し、実際に地震が発生
 したときに震源地からある程度離れている地域に対し、大きな揺れが
 くることを通報するシステムです。理論的には、観測点から30Km
  離れていれば、大きな揺れがくるまでに約10秒間の猶予があることに
 なります。
  ただし、震源地の近くでは初期微動を観測するのとほぼ同時に大きな
 揺れが来ますからあまり効果はありませんが、震源地から離れれば
 離れるほど時間が稼げます。突然の揺れに襲われるより、身構える
 だけでも被害の軽減が期待できると思います。

投稿者 nagasan : October 15, 2007 05:57 PM