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寒バヤ(ウグイ)の勧め
めっきり寒さが増して冬の訪れも間近な今日この頃、渓流の水面には、
紅葉を終えたカエデやナラなどの落ち葉が寂しげに流れ、水の色も暗くなって
きましたね。渓流釣りのシーズンはとっくに終わってしまいましたが、実は
この時期になると旨みが増す川魚が「ウグイ」なんです。
◆ウグイとは?
ウグイはコイ科の淡水魚で、長野県内の河川や湖沼などに広く分布して
おり、なじみの深い川魚として知られています。それだけに地方名も
さまざまで、ハヤ、アカッパヤ、アカハラなどと呼ばれているようですが、
木曽地方では「アカウオ」と呼ばれることが一般的です。
◆つけ場漁
6月ころの千曲川でさかんに行われている漁法で、産卵期に入ったウグイを
人工の産卵床におびき寄せて捕獲する方法で、漁獲高も多いことから
その場で調理して食べさせる小屋もできるほど人気があります。
◆ウグイの旬
産卵期のウグイには、朱赤色の3列縦条(婚姻色)が現れることから
アカウオと呼ばれるようですが、このころのアカウオは卵や白子に養分
が集中するせいか、あまり旨くはありません。
それより、晩秋から冬にかけて越冬のために養分を蓄えた今の時期こそ
旬と言ってもいいでしょう。
◆ウグイの捕獲時期
木曽川で魚を捕るには、遊漁証を購入しなければなりませんが、
年間券の場合、その期間は1月から12月までの1年間となっています。
ただし、イワナやアマゴ(タナビラ)などの漁は3月中旬の解禁日から
9月中旬の禁漁日までの半年間です。ところが、ウグイには特に期間を
定めてありませんから、遊漁証の有効期間内であればいつでも捕獲が可能です。
つまり、産卵期はもちろん晩秋のこの時期でも捕っていいことになります。
◆ウグイを捕獲するには
一般的な遊漁証は「釣り」に限定されていますから、他の方法で捕獲する
には別の許可が必要になります。夏季のウグイは採餌行動が活発ですから、
餌釣りをはじめ毛鉤釣りやルアー釣りでも狙えますが、晩秋以降のウグイは
水深のある淵に群れることが多くなり、活発に餌を追うことはなくなります。
そこで、これらのウグイを釣るには、餌釣りではなく鮎の「ころがし釣り」
に似た引っ掛け釣りで釣ります。
◆引っ掛け釣りの仕掛け
鮎の友釣りに使う掛鉤を10cm間隔で5本ほど直列にハリスに結び、
ハリスの下端に10号程度の錘を付けて竿長と同じ長さの道糸(2号〜3号)
と直結します。この場合、ハリスは道糸より1号ほど細くしておきます。
◆釣り方
深みのある淵の底に仕掛けを入れ、ただひたすら探るだけ。・・・
あたりは明確に竿に伝わりますから、道糸をゆるめないよう一気に抜き
あげてしまいましょう。ウグイが群れているポイントにあたれば、束釣り
も可能です。
◆食べ方
寒ウグイは、何といっても背開きのカラ揚げが一番。頭部を切り落とし
必ず背側から開いて腹ワタを除き、ペーパータオルなどで水気を取ってから
片栗粉をまぶして油で揚げます。
◆◆日ごとに寒さが増す晩秋の夜。
揚げたての寒ウグイを肴に、熱燗で一杯! ちょっとズクを出して
こんな至福のひとときを味わってみませんか。
投稿者 nagasan : November 15, 2007 11:18 AM