夏のキノコ

◆◇夏のキノコ◇◆

  8月中旬ころになると、
 木曽の雑木林では「チチダケ」というキノコが発生します。
 その年の降水量や気温など、気象条件によって発生量に違いが見られますが、
 真夏のキノコとして人気があります。
  チチダケは乳茸で、
 その名のとおり傘や茎から粘りのある白い乳のような液体が出ます。
 地方によっては、「チダケ」と呼ぶこともあります。

◆採取法
  チチダケはお盆ころから発生します。
 広葉樹(ナラやクリ、カエデ)とアカマツが混成する林を探してみましょう。
 この時期発生するキノコはそれほど多くはありません。
 しかも、明るい赤茶色のキノコで目立ち、
 白い乳が出ますから間違うことはないでしょう。
  採取する時や持ち運ぶ時は、
 できるだけキノコに傷を付けないようにすることが大切です。

◆調理法
  チチダケは私たちが子供のころ、
 月遅れの七夕(8月7日)に出される定番のご馳走でした。
 七夕の前日、子供たちはこぞって山に入りチチダケを採ってきたものです。
 それぞれの母親が集まって、
 ジャガイモやササギなどと一緒に煮付けてくれました。
 数十年経った今、七夕のころにチチダケが発生することは稀で、
 お盆過ぎから9月上旬にかけて多く発生するようです。
 地球温暖化など、環境が変化しているのでしょうか。
  チチダケの調理法はいろいろあるようですが、
 木曽地方では濃い味での煮付けが一般的のようです。
 キノコ自体はパサパサした感じの食感で、
 特に旨いというほどのものではありませんが、
 その独特の食感と風味がまたいいものです。
 チチダケは油を使った料理が良く合うのではないでしょうか。
 あまり知られていませんが、天日で数日乾燥させたものは
 うどんや素麺の出汁(ダシ)として絶品です。

◆チダケサシという草
  草丈が1メートルちかくにもなる
 「チダケサシ」というユキノシタ科の草があります。
 昔、この草の茎にチチダケを刺して持ち運んだことから、
 「乳茸刺」なのだとか。
  木曽にもたくさん自生していますが、どうもピンとこない・・・。
 チチダケを運ぶのに、なぜ刺して運ぶのか?
 それに、チダケサシとチチダケは生えている
 場所が共通していないし、
 刺して運ぶならチダケサシでなくてもいいような気もする。
  皆さんはどう思われますか?知っている人がいたら教えて下さい。

◆◆今年の夏は暑い日が続きそうですね。
  もうじきチチダケも採れることでしょう。
 2〜3日天日乾燥して冷麦のダシにいかが!
 食欲も増進して、夏バテ解消にはもってこいですよ。
  どうぞお試しあれ。

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