面白い昆虫の和名(漢字名)

 地球上で最も繁栄している生物は昆虫だと言われています。
日本には数万種類の昆虫が生息していますが、普段よく目にする
昆虫でも、和名はカタカナで表示されることが多いですよね。
 ところが面白いことに、ほとんどの昆虫にちゃーんと漢字名が
付けられているんですよ。
 皆さんは、昆虫の和名(漢字名)が読めますか?

◆漢字名でも普通に読める昆虫
  蛍(ホタル)、蚊(カ)、蟻(アリ)、蝶(チョウ)、
  蜂(ハチ)、蛾(ガ)、鈴虫(スズムシ)、などなど

◆身近な昆虫なのに、和名を漢字で書くと分からない昆虫
  @蝉  A蜻蛉  B飛蝗  C蝗  D蟋蟀
  E蟷螂  F虻

 ※皆さんはこれらの漢字が読めますか?
◆答え
  @セミ Aトンボ Bバッタ Cイナゴ Dコオロギ
  Eカマキリ Fアブ

◆昆虫ですから「むしへん」は当然として、よくもまあ付けた
 漢字名だと感心してしまいます。どれも当て字なんでしょうか?
 ちなみに、ワード(MS-IME)などではちゃんと漢字変換されます。
 同様に漢字名で面白いものに「さかなへん」がありますよね。
 「むしへん」に比べるとはるかに数が多くて、こちらも感心
 してしまいます。

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雪虫

皆さんは雪虫をご存知ですか?
子供の頃、晩秋の夕方に「雪が降ってきたなぁ」と思い、
よく見るとそれは小さな虫だったことがありました。
木曽谷ではちょうど今頃、
ごく普通に見られますからご存知の方も多いでしょう。
でも、この雪虫の正体を知っている方は意外に少ないのでは・・・

◆雪虫とは
 実は、雪虫という名前の昆虫はありません。
 正式な和名は、「トドノネオオワタムシ」・・・椴乃根大綿虫か?
 雪虫というのは俗名で、
 分類ではカメムシ目、アブラムシ科の小さな昆虫です。
 えーー!雪虫ってアブラムシだったの? 幻滅!なんて言わないでね。

◆トドノネオオワタムシ
 「トドノネ」は、トドマツ(椴松)の根で、
 オオワタムシは綿のような虫という意味でしょうか?
 体長約5mmの小さな虫ですから、
 トドノネコワタムシの方が合っているような気がしませんか?
 雪虫は、幼虫時代をトドマツの根に寄生して数世代過ごし、
 成虫になるとモクセイ科の樹木に移動して産卵するようです。
 それなら、孵化した幼虫が、
 モクセイ科の樹木からトドマツへ移動するにはどうするんだろう?
 モクセイ科の樹木としては、ヤチダモやアオダモなどがありますが、
 木曽地方にはそれほど多くない。
 しかも、トドマツだってそう多くはないのだが?

◆晩秋に飛ぶのは
 トドノネオオワタムシが飛ぶのは、
 産卵のために成虫がトドマツの根からモクセイ科の樹木に移動している
 最中だと言われています。
 すると、飛んでいる雪虫はみんなメスなんだろうか?
 交尾は終わったのか?
 それともこれからかな?
 などと、いらぬ事を考えてしまいます。

◆雪虫は害虫?
 雪虫の幼虫はトドマツの根から樹液を吸って成長します。
 つまり、これだけを見ると害虫にしか見えません。
 実際のところ、雪虫の寄生によって枯れてしまったという
 トドマツの被害報告もあまり聞きませんから、
 雪虫とトドマツは、もしかしたら共生関係にあるかもしれませんね。

◆◆普段は見過ごしてしまいがちな「雪虫」も、
  何となく哀愁を感じさせてくれますね。
  どうです、今日あたり雪虫が飛ぶかもしれませんよ。

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蜂刺されを防ごう

◇◇蜂刺されを防ごう◇◇

 この時期、
ハイキングなどで蜂に刺されるというニュースをよく耳にしますね。
なぜ、秋に集中するのでしょうか?

◆刺される蜂の種類
  日本にはいろいろな種類の蜂が生息していますが、
 私たちが日常生活で刺される蜂はそれほど多くありません。
  木曽地方では、主にアシナガバチ、コアシナガバチ、ミツバチ、
 クロスズメバチ(ジバチ)、キイロスズメバチ(アカバチ)など
 がほとんどで、稀に大型のスズメバチによる被害もあります。

◆蜂は家族的集団生活
  巣にいる蜂は、すべて同じ親(女王蜂)から生まれた蜂であり、
 言わば、みんな兄弟姉妹なのであります。
  しかも、そのほとんどはメス(働きバチ)であって、
 オスは巣を守る衛兵役として、ほんの少数いるだけです。
  ですから、私たちを刺す蜂はメスということになりますね。
  うーーん、メスは働き者だけど怖い・・・・・??

◆秋の蜂は攻撃的
  夏から秋にかけて巣は大きさが増し、幼虫の数もピークに達し、
 幼虫の食料になる昆虫などがとかく不足しがちになります。
  スズメバチを例にとると、この時期には他の巣を襲って幼虫や
 蜜を略奪するようになります。ですから、蜂同士はもちろん
 外敵に対しては過敏と言えるほど攻撃的になっていますから、
 巣に近づいたものには容赦なく襲いかかるのです。

◆襲われないためには
  一番は巣に近づかないことですが、刺された例をみると巣の
 存在に気付かずにうっかり近づいてしまったようなケースが
 ほとんどです。野山を歩くときは、たえず辺りの様子を警戒し
 いち早く異変を察知する能力も必要です。
  蜂はいきなり襲ってくると思われがちですが、襲撃前には
 ちゃんと威嚇動作をしますから、これを見逃してはいけません。
  スズメバチは、最初口からカチカチという音を発して威嚇
 します。一人で行動している場合は大抵気が付きますが、集団
 でハイキングや遠足などしていると、話し声や歓声などで蜂の
 威嚇を察知することができず、結果的に威嚇を無視することに
 なってしまいます。
  人間が集団行動中に襲われるケースが多いのもうなずけますね。

◆蜂に刺されたら
  痛みや腫れだけなら放っておいても大丈夫ですが、呼吸困難
 や蕁麻疹、血圧低下などの循環不全、意識障害、等を呈したら
 直ぐに救急車を呼んでください。
  これらの症状はアナフィラキシーショックといって、場合に
 よっては死亡することもあります。
  アナフィラキシーショックは刺されてから30分以内に発症
 することがほとんどですから、ある程度時間が経過して異常が
 なければショック状態にはならないと考えていいでしょう。
  昔から、「アンモニアで毒素を中和するといい」などと言って
 オシッコを刺された部位に塗ったり、実際にアンモニアを塗ったり
 することは、ほとんど無意味ですので念のため・・・
  患部をよく冷やし、安静にすることが大切です。
  もしショック状態を呈したら、患者を寝かせ、四肢(手や足)を
 体より高い位置に固定するなど、ショック体位をとって脳や内臓
 への血流を促進させてやる工夫も必要。

◆◆秋の夜長、「蜂の子」で一パイなんて考えているのは誰ですか??

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水生昆虫を食べる

◆◇水生昆虫を食べる◇◆

 伊那地方の珍味としてよく知られている「ザザムシ」は
皆さんご存知でしょうか?実際に食べた方もいると思いますが、
結構美味しいですよね。でもこのザザムシなるものが
一体何なのか知っている人は意外にも少ないのでは・・・

◆ザザムシとは
 正式な和名でザザムシという虫はありません。
 どうも伊那地方の方言(地方名)なのかもしれませんね。
 さまざまな説がありますが、ザザムシは一般的に川虫のうちでも
 カワゲラ、トビケラ、カワトンボなどの総称であって、
 固有の種を示すものではないそうです。
 ところが、最近売られているザザムシはトビケラだけしか入っていません。
 これはどうしたことか?
 最近はトビケラの幼虫をザザムシと呼んでいるとも聞きます。

◆トビケラとは
 水生昆虫の仲間で、幼虫は水中の石の裏などに住んでいます。
 成虫は体長3cmくらいで、細長い蛾のように見えます。
 幼虫は緑黒っぽい茶色で、芋虫のような形をしています。
 木曽地方ではクロカワムシなどと呼ばれています。
 現物を見ると、とても食べる気はしません・・・

◆食べ方
 トビケラの幼虫を捕獲したら、ちょうど蜂の子のように調理します。
 蜂の子は木曽地方でもよく食べられていますからご存知ですよね。

◆美味しい時期
 夏は幼虫の採餌が盛んなため、よく太っていますが、
 美味しくなるのは水が冷たくなる晩秋から初冬です。
 夏のトビケラはちょっとドロ臭いかも・・・
 天竜川のザザムシ漁も解禁は12月です。(納得)
 トビケラは2年間幼虫で過ごしてから成虫になります。
 2年目の大きな幼虫を捕獲しましょう。

◆夏でも美味しいカワゲラ
 トビケラと違ってカワゲラの幼虫は夏でも美味しく
 見た目にも美しい・・・?
 木曽川上流部には、トビケラはもちろんカワゲラもたくさんいますから
 試しに食べてみたらいかがですか?
 ちなみに、カワゲラはオニチョロ、ササミ、キンパクなどと呼ばれています。
 渓流釣りの餌としても使いますから、釣り人なら当然知ってますよね!
 釣り餌によく使う川虫(ヒラタカゲロウの幼虫)は
 生のまま食べても美味しいですよ。

◆◇ゲテモノなどと言わず、是非お試しあれ!

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ホタルとゴキブリ

◆◇ホタルとゴキブリ◇◆

 夏の夜の風物詩と言えばホタルを思い浮かべる方も多いと思います。
さて、このホタルですが、清流に住む昆虫の代名詞でもあり、さらには
幻想的な光を放って乱舞する姿から、人間にとって「癒し系」の存在で
あることは紛れもない事実であります。

◆自然保護のターゲット
  各地で自然保護運動の気運が高まり、様々な取り組みがなされて
 いますが、ことにホタルの保護活動は実践している団体も多く、水辺
 環境のバロメーターとして注目の的ですね。

◆なぜホタルか?
  ホタルの中でも、ゲンジボタルとヘイケボタルが一般的には良く
 知られていますが、実は日本国内には40種類以上のホタルが生息
 しています。そのうち幼虫時代(一生のほとんど)を水中で過ごす
 ホタルはゲンジボタルとヘイケボタルだけです。
  しかも、発光器があり光るホタルは、ヒメホタルを含めても数種のみで、
 日本に生息するホタルのほとんどは光らないばかりか、中には飛べない
 ものもいます。

◆保護の対象となる昆虫とそうでない昆虫
  もし、すべてのホタルが光らなかったらどうでしょう?
 日本国内に生息するホタルのうち、ほとんどのホタルは光りません。
 先にも述べましたが、ヘイケボタルとゲンジボタルは光ることで有名
 ですし、水生昆虫としても保護の対象にされていますが、それ以外の
 光らないホタルを保護しているという話はあまり耳にしません。
  ホタルに限らず、人間にとって都合の良い昆虫(蝶やトンボ、)などは
 積極的に保護され正当化されているのに、人間の生活にとって都合が悪い
 ゴキブリや蚊などは保護の対象にされることは皆無で、むしろ駆除の対象
 にされている。これは、不公平ではないか・・・

◆自然保護と人間生活環境保護
  里山の保全活動なるものが最近注目されている。里山は、自然環境の中
 でも人間が係わった特種な生態系の一部で、人間の生活そのものによって
 植物や昆虫、魚、鳥、獣など、そこに生きるものが適応していった環境です。
  一方で、人間が関与したことによって絶滅荒廃した「種」があることも
 忘れてはなりません。
  私たちの生活に都合の良いものだけを大切にするなどという行為が、
 いかに野蛮でエゴに満ちたものか考えてみる必要があるのではないでしょうか。

◆天地創造の神
  この世を造った神がいるかどうかは別として、自然保護を考える上で、
 人間の関与した自然保護がはたして正しい行為なのかどうか、今一度
 考えてみる必要があるような気がします。
  この世に生きるものすべてに、「不必要なものは無い」と考えた方が
 自然に思えてくるのは私だけでしょうか?
  たとえそれが、病原菌であろうとゴキブリや蚊であろうと、そのもの
 の生が悪いのではなく、ただ単に人間に都合が悪いだけなのだから・・・

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