地球の大気

 私たちが住んでいる地球という惑星には、
 大気圏と呼ばれる気体の層があって、
 これらは地球環境に重大な影響を及ぼす要素となっています。
 地球温暖化という言葉を毎日のように耳にしますが、
 今年は「地球の大気」について、ゆっくり考えてみたらいかがでしょうか?

◆大気圏とは
 地球に限らず、天体などを取り囲んで存在する気体層の総称であって、
 その成分は天体によって異なります。
 ちなみに、地球の大気圏は大きく分けて、地表に近いところから順に、
 対流圏・成層圏・中間圏・熱圏 となっています。
 大気圏全体の厚さは、およそ800Kmです。

◆気象現象に影響する対流圏
 私たちの生活にとって、最も身近であり影響も大きい気象現象は、
 対流圏で起こっています。
 一般的に「空」は限りなく広く大きいものの
 たとえにされることがありますが、
 視点を地上にいる人間の目ではなく、宇宙規模でとえてみると、
 「空」・・・大気圏の薄さに驚きます。
 特に、大気圏のうちでも対流圏の厚さは、せいぜい17Km程度しかなく、
 しかも、そのうち気象現象に大きく関わっているのは、
 地表から10Kmに満たない層なのです。

◆薄皮の大気
 地球の直径は、約12,700Kmです。
 その地球を取り巻く大気(対流圏)の厚さは、たったの17Kmだけ・・・
 想像してみてください。
 大気が、いかに薄いかイメージできますか?
 地球が、直径1メートルの球体とすると、
 対流圏はわずか1.3mmの厚さということになります。

◆大気の成分
 地球の大気は、窒素が78.084% 酸素が20.946% アルゴンが0.9342%
 二酸化炭素が0.0381% その他のガスが0.002% だそうです。
 ここで注目したいのは、地球温暖化の原因とされる、温室効果ガスのうち
 二酸化炭素の量が、0.0381%しかないことです。
 つまり、ほんのわずかしかないガスなのに、これが増えることによって、
 地球環境に重大な影響を及ぼしていることになります。

◆◆理屈っぽい話になりましたが、
  地球環境について少し詳しく勉強してみるのも、
  自然を語る上で大切なことかもしれませんね。

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地震の震源地について

 東海地震の発生が危惧されていますが、皆さんは地震が発生した場合の
震源地はどのようにして特定されるかご存知でしょうか?
 現在、日本付近で発生した地震では、発生から数秒ないし数十秒以内に
震源地が特定できてしまいます。

◆風林火山
  NHKの大河ドラマ、風林火山でおなじみ「動かざること山のごとし」
 ではありませんが、山や大地は動かないもののたとえにされていますよね。
  ところが、大地(地殻)は地球内部のマントル対流による影響を受け、
 たえず動いているのです。
  ただ、人間が感じる尺度からすれば、あまりにも遅い動きなので、
 あたかも止まっているかのように思えるのです。

◆地震の揺れ
  地震計の記録を見ると、地震発生直後には初期微動という小さな波形が
 見られ、つづいて主要動と言われる大きな波形が現れます。
  初期微動は伝わる早さが毎秒7Km であるのに対し、主要動は伝わる
 早さが毎秒4Km くらいで、初期微動に比べ毎秒3Km ほど遅いのです。
  たとえると、なが〜い棒の小口を叩いた振動と、棒を上下に揺すった
 ような振動では伝わり方が全然違うのに似ています。
  もちろん、小口を叩いた振動(初期微動に似た振動)の方が早く
 伝わります。

◆震源地の特定法
  震源地では、初期微動と主要動がほぼ同時に起こるのに対し、
 震源から離れているところでは、初期微動と主要動の間に時間差が
 生じます。
  各地の観測点では、この時間差を基に震源までの距離が算出されます
 から複数の観測点データを照合することによって震源地が特定できる
 ことになります。
  各地の観測データはネットワークを通じて気象庁に集まり、
 コンピュータ処理され、瞬時に震源地が割り出されるという訳です。
  ちなみに、震源と言うのは実際に地震が発生した地殻の部分を
 指すのであって、発表される場合は、御前崎の南方100Km の海底で
 深さ50Km などと表現されます。
  また、震源の真上にあたる部分を震央といいます。
  気象庁の地震観測点は全国600箇所以上もあって、精度の高い観測が
 可能です。

◆大昔の地震
  安政大地震はマグニチュード8.1 震度7 などと記録されて
 いますよね。
 もちろんこの時代には地震を観測できるような設備などあるはずが
 ありませんから、これらのデータは、当時の建物構造や社会の実情
 などをを考慮しながら、実際に発生した被害の記録などから推定
 した値となっています。

◆緊急地震速報とは?
  先に述べた初期微動と主要動の時間差を利用し、実際に地震が発生
 したときに震源地からある程度離れている地域に対し、大きな揺れが
 くることを通報するシステムです。理論的には、観測点から30Km
  離れていれば、大きな揺れがくるまでに約10秒間の猶予があることに
 なります。
  ただし、震源地の近くでは初期微動を観測するのとほぼ同時に大きな
 揺れが来ますからあまり効果はありませんが、震源地から離れれば
 離れるほど時間が稼げます。突然の揺れに襲われるより、身構える
 だけでも被害の軽減が期待できると思います。

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高気圧と低気圧

 皆さんは西高東低という言葉を耳にしたことがあると思います。
これは、ご存知のとおり冬型の気圧配置ですよね。
 つまり、冬期の日本列島では、西側に高気圧があり東側に低気圧がある
ような場合に寒波の襲来とともに雪が降りやすくなって、いわゆる冬型の
気圧配置と呼ばれるんですね。

◆高気圧とは?
  一気圧は、1,013 hPa です。・・・(ヘクトパスカルと言います)
 昔は、mb・・・(ミリバール)と呼んでいましたから、年配の方は
 こちらの方が馴染みがあるかも・・・
  高気圧というと、一気圧よりも気圧が高い場合と思っている方も
 いるようですが、実はそうではなくて、周りよりも気圧が高い部分
 を指します。「周りよりも」というのは、「四方八方のどこよりも」
 ということであって、天気図などで見ると等圧線が囲まれて円形に
 なっています。一方、低気圧もこれと同様に、周りのどこよりも
 気圧が低い部分を指し、やはり等圧線が囲まれて円形になります。

◆高気圧は重い空気
  気圧が高いということは、空気が圧縮されて密度が高くなって
 いますから、当然重くなります。従って、高気圧の中心では上空から
 吹き降ろすような風の流れになり、四方へ広がります。
  低気圧の場合はこの逆で、周りの空気が中心部に向かって吹き、
 上空へ吹き上げるような流れになります。

◆風は空気の流れ
  誰でも知っていることですから、言うまでもありませんが、
 風は、気圧の違いによって空気が動く現象です。
  空気は、水や電気などと同様に、必ず圧力の高い方から低い方へと
 流れます。ただし、風は地形や気圧配置によって複雑に変化しますから
 方向が一様ではありません。しかも、地球の自転や偏西風(北半球の上空
 では年間をとおして西から東へ吹いている強い風)の影響で、流れが
 ねじ曲げられたりしますから、予測し難いものになります。

◆低気圧は左巻き
  私たちの住んでいる日本列島は北半球にあります。
 少し専門的な用語になりますが、地球の自転によって風に影響を与える
 力を「転向力」と言います。この転向力によって、空気の流れがねじ曲げられ、
 北半球では低気圧の中心部に向かって吹く風は左回りの渦巻状になります。
  一方、高気圧から吹き出してくる風は右回りの渦巻き状です。
 なお、南半球ではこれとまったく正反対の動きになります。
  昨年、大災害が報じられた「竜巻」は、局所的な超低気圧です。

◆空を見渡してみよう
  登山やハイキングなど、アウトドアでは天候の予測や判断が大切です。
 雲の動きや風を観察して、天候の変化を予測できるようになると違った
 楽しみもできます。一般的に、晴天の時の風は、風に向かって左手斜め前
 45度の方向にに高気圧の中心があり、悪天候の時の風は、風を背にして
 左手斜め前45度の方向に低気圧の中心があります。(北半球の場合)
  いずれも、左手斜め前45度が基準ですから覚えやすいと思います。
 (晴天時は風を正面に、悪天候時は風を背に)
 ぐるっと空を見渡してみましょう。新しい発見があるかもしれませんよ。

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ヒメギフチョウとウスバサイシン(その2)

◇◇ヒメギフチョウとウスバサイシン(その2)◇◇

 ヒメギフチョウの幼虫は、サナギになるまでの間にウスバサイシンの
葉を一匹あたり6〜7枚も食べてしまいます。
 ウスバサイシンにしてみれば大変迷惑な害虫ということになりますが・・・

◆野生のウスバサイシン
   ウスバサイシンの自生地を見ると、一株一株がまばらに生えており
  大きな株立ちや群生といった状況にはなりません。
   ところが、同じ仲間で、ウスバサイシンに良く似たフタバアオイは
  群生することが一般的です。
   野生のウスバサイシンはほとんど単独株ですから、一株あたりの
  葉の数は2〜4枚程度であることが普通です。

◆幼虫の数
   ヒメギフチョウは一度に10〜15個の卵を産みます。
  しかも、一箇所にまとめて産み付けます。
   仮に10匹の幼虫がいたとすると、全部がサナギになるためには
  ウスバサイシンの葉が60〜70枚も必要です。株数にすると、
  20〜30株ということになります。
   当然のことながら、幼虫は株から株へ移動しながら食べていきます。

◆ウスバサイシンは絶滅するか?
   ヒメギフチョウに捕りつかれたウスバサイシンは、葉はもちろん
  茎や花までそっくり食べられ、丸裸にされてしまいますが、
  不思議なことに枯れることなく、翌年も元気に芽を出します。
   しかも、子株を伴って前年より勢いが増してきます。これは一体
  どういうことでしょうか?

◆受益と共益
   ヒメギフチョウにとって、ウスバサイシンはなくてはならない草ですが、
  ウスバサイシンにとってもヒメギフチョウは必要な昆虫なのでしょうか?
   自然界の営みは、絶妙なバランスのもとに成り立っていることが多く、
  「絶滅」と「異常繁殖」は隣り合わせの関係と言えるかもしれません。

◆◆人間も自然の中で生かされている一員である以上、恩恵を受けるかわりに
  何か貢献するものがなければいけません。
  それは、人間にとって都合のよい自然環境の整備ではなく、
  自然にとって都合の良い環境整備であるべきです。

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ヒメギフチョウとウスバサイシン(その1)

◇◇ヒメギフチョウとウスバサイシン(その1)◇◇

 春の女神と言われている「ヒメギフチョウ」も産卵を終え、
今は、幼虫が盛んに食草のウスバサイシンを食べて日ごとに成長
しています。
 さて、このヒメギフチョウとウスバサイシンですが、観察して
みると面白いことに気が付きます。

◆ヒメギフチョウについて
  ヒメギフチョウはアゲハチョウ科の蝶で、大きさは両翼を
 広げても5〜6cmくらいです。
  モンシロチョウよりひとまわりほど大きい程度の小型のアゲハ
 です。分布は日本の限られた地方のみで、主に北海道と東北、
 それに中部日本地方だけに生息しています。

◆ウスバサイシンについて
  ウスバサイシンはウマノスズクサ科の草で、中部地方から
 北海道にかけての深山に生息しています。

◆食欲盛んな幼虫
  ヒメギフチョウの幼虫は、ウスバサイシンの葉しか食べません。
 ウスバサイシンの自生地では、群生して株立ちになっている
 ことは稀で、ほとんどはまばらに生えて2〜4枚程度の葉を
 付けている程度です。
  早春に羽化した成虫は、このウスバサイシンの葉裏に産卵しますが、
 緑白色で光沢のある小さな卵を10個〜15個くらい一箇所に
 まとめて生みます。ですから、幼虫は孵化してからしばらくは
 一枚の葉裏に集団で生活しています。
  幼虫が小さなうちは、食べる葉の量も少なくてすみますが、
 3齢幼虫ともなると一匹あたりの食べる量が多くなるため、
 幼虫は集団を解いて単独で生活するようになります。
  2〜4枚の葉は、瞬く間に無くなってしまいますから、幼虫は
 地上に降りて別のウスバサイシンを食べに行きます。

◆哀れなウスバサイシン
  ヒメギフチョウの幼虫は最初、葉だけを食べていますが、
 葉が無くなると茎や花までも食べてしまいます。
  話が前後しますが、ウスバサイシンは新芽が伸びはじめる頃、
 すでに蕾を用意していて、葉が展開すると同時に開花します。
  まるで、「葉も花も食べてね」と言っているようです。

◆興味深いこと
  ヒメギフチョウの卵が産み付けられたウスバサイシンは、
 2週間もすると丸裸になってしまい、幼虫の姿も見られません。
  それでも、ウスバサイシンは枯れることなく、翌年も元気に
 芽を出します。そればかりか、周りに沢山の実生苗が・・・・・
                         (つづく)

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不思議な種子(タネ)

◇◇不思議な種子(タネ)◇◇

 少しづつ秋の気配が感じられるようになりました。
秋は実りの季節。
いろいろな植物が一斉に実を結び、次の世代に命を繋ぎます。

◆広範囲に種子が運ばれるために・・・
  植物は、自らの種族繁栄のために様々な手段を用いて、
 できるだけ遠くへその種子を運ぼうとします。
  たとえば、綿毛のような羽根で風に乗っていくもの、
 動物の体にくっついて運ばれるもの、
 鳥や獣に食べてもらい糞として移動するものなど、
 その仕組みを知ると面白いことに気付きます。

◆群生する植物と、そうでない植物
  植物には、種子からの増殖によって群生するものと、
 根や地下茎などが増えて群生するものがあります。
 いずれの場合も「群生」を好む植物に限られますが、
 これとは対照的に、
 群生しないで単独かあるいは数株だけを好む性質の植物もあります。
 一見群生しているように見えても、
 それはその植物にとって適度な密度であり、
 群生しないものもまたしかりなのである。

◆動物に種子を食べてもらう植物
  これらの植物には、
 種子を遠くに運んでもらうという重要な目的がありますが、
 それと同時に、
 親株の周りに群生させないという絶妙な仕組みがあります。
  寿命の長い樹木などにその傾向が顕著に見られます。
 仮に、動物に食べられることなく発芽しても、
 親株が日照の妨げになって子株の成長を抑制したり、
 逆に親株は、
 枯れることによってようやく子株が成長できる環境を提供するという
 自然界の絶妙な営みを見ると、
 悲しくも潔い(いさぎよい)生物の本能が感じられますね。

◆食べてもらわないと発芽しない種子
  植物の種子には、
 成熟したにもかかわらずそのままでは発芽できないものがいくつかあります。
 それは、果肉や種子の表面にある発芽抑制物質によるものです。
  これらの植物は、親株の周りに子株を群生させない手段として、
 発芽抑制物質を種子に含ませるというプログラムを用意したのです。
  親株からそのまま地上に落ちた種子は発芽することなく朽ち果て、
 動物の体内を通過した種子のみ
 抑制物質が分解されて発芽に至るというものです。

◆◆美味しい木の実や果物を食べたとき、みなさんはどうしてますか?
  あッ!!タネは食べないかなー・・・
 それでも、食べたあと水洗〇〇〇でジャーと流してしまうのは
 勿体ないような気がしませんか?
(やっぱしませんよネ! 失礼しました。)

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クリーンなエネルギー

◇◇クリーンなエネルギー◇◇

 私たちの生活に欠くことができない電気や燃料などのエネルギーは、
そのほとんどを化石燃料に頼っていることはご存知のとおりです。
 もし、この化石燃料が枯渇してしまったらどうなるのでしょうか?

◆化石燃料とは
  石炭や石油、天然ガスなどの自然資源であり、数億年前に地球上
 で繁栄した動植物などの死骸が堆積したものである。
 
◆化石燃料の埋蔵量
  実のところ、埋蔵量というのは地球上にある化石燃料の総量を
 示すものではありません。そもそも、これらの地下資源の量は
 現在分かっているだけの量であり、しかも推定でしかないのです。
  今のまま化石燃料を使い続けると、あと何年もつのか?といった
 ことは誰でも考えてしまいますが、地球上には未だ発見されていない
 地下資源がたくさんありますから、私たちはとりあえず危機的な
 状況に陥ることは無さそうです。
  一説によると、現在までに使った総量は1/4程度であり、未発見
 の資源を含めると、今後200年間は安定的に使用が可能であると
 されています。

◆化石燃料は有害??
  産業革命以降、人類が繁栄した背景には、化石燃料を使用した
 近代技術の発展が挙げられますが、一方では地球温暖化をはじめ
 とする様々な公害が問題になっています。
  「自然にやさしい〇〇〇・・」などという言葉が使われるように
 なったのも、つい最近のことです。
  化石燃料の有害性を無視してこのまま使い続けると、燃料不足
 よりも、むしろ地球環境に与える影響力が大きくなり、壊滅的な
 気候の混乱を避けられなくなるかもしれません。

◆もう戻れない文明社会
  人類が化石燃料を使い始めてから、せいぜい200年足らず。
 しかし、この化石燃料は何億年もの非常に長い歳月を経ています。
  あと200年間にわたり化石燃料を使えるとしても、それを
 地球誕生からの宇宙的時間で考えると、我々人類はほんの一瞬で
 化石燃料という歴史的エネルギーを使い切ってしまうことになります。
  このことは、人類の将来や、適正な自然環境を考える上で
 とても不自然な、なおかつ危機的な要素を多分に含んでいるのです。
  自動車もテレビも洋服も、はたまたパソコンだって、みんな
 化石燃料を消費することの上に成り立っています。
  いまさら原始時代の生活には戻れないでしょうが、ある意味、
 増え過ぎた人類が「新たな化石燃料の原材料」にならないように
 祈るのは私だけでしょうか?
  化石燃料に替わるクリーンなエネルギーが、早急に開発され
 安定した自然環境の保全ができるよう願うばかりです。

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気候を言い当てる旧暦

◇◇気候を言い当てる旧暦◇◇

 私たちが普段活用している「暦・・・こよみ」は新暦ですよね。
この新暦は太陽暦とも言われ、地球から見た太陽の位置を元に
計算された暦であることはご存知のとおりです。
 ところが、自然の移り変わりを的確に言い当てているのは、
旧暦の方だと感じているのは私だけでしょうか?

◆新暦(太陽暦)の一年
  新暦では、地球から見た太陽の位置が同じところに来るまでの
 間を一年としています。おおむね365日と6時間ぐらいです。
 端数の6時間が4年間で1日となり、閏(うるう)年になります。
  365日を12等分したものが1ヶ月という訳ですが、こちら
 も端数が生じてしまうため、実際は月ごとに日数が異なります。
(2月だけ30日としないで28日か29日にしたのはなぜでしょう?)

◆旧暦(太陰太陽暦)の一年
  太陰暦では、月の位置を元に時間を計算します。
 簡単に言うと、新月から新月までを1ヶ月としていますから
 旧暦では1ヶ月が約29、5日間となります。
  端数は生活上支障が出ますから、29日の月と30日の月に
 交互に6回づつ振り分けて1年としています。(合計12ヶ月)
  すると、太陰暦では1年が354日となってしまい、
 現在の暦(太陽暦)との差が11日もあります。

◆「閏月・・・うるうづき」をごぞんじですか?
  旧暦では、太陽暦との時間差を調節するために、3年間に一度
 閏月を設けています。これは、旧暦で言う「如月・・・2月」と
 「弥生・・・3月」の間に、もう1ヶ月(閏月)を挿入して1年を
 13ヶ月とするものです。・・・?
  何だかややこしくなりましたが、旧暦を太陰太陽暦という所以
 なのでしょうか?

◆今年は13ヶ月ある。
  今年(西暦2004年)は、閏月があったため旧暦を見ると
 13ヶ月間あります。
 新暦でいう今年の12月1日は旧暦の10月20日です。
 ちなみに、去年の12月1日は旧暦では11月8日でした。
  なんと2週間以上もずれていたのだ。
 う〜ん、この差は一体何なのだろうか?

◆二四節気はすごい
  旧暦で季節を表す目安として「二四節気」があります。
 これは、一年間を24当分してその区切りごとに名前を付けた
 もので、「立春」とか「夏至」などでおなじみですね。
  旧暦と新暦の日数差や、これら二四節気の時期などを総合的に
 見た場合、今年の気候などはピタリとあてはまるものがあり
 とても不思議な気がします。

◆◆今度の冬は暖冬かも・・・
   今年は旧暦との差が大きいので、12月中の降雪は少なく
  暖冬ぎみなのかもしれません。それでも来年以降は差が徐々に
  縮まってきますから、「季節はずれの○○」などいうことが
  少なくなるかも・・・
   どうです?みなさんも旧暦について調べてみませんか?
  もしかしたら、新しい発見があるかもしれませんよ。

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新芽の不思議

◆◇新芽の不思議◇◆

木曽谷も日増しに山々の緑が濃くなって初夏の様相ですね。
ところで、春先に新芽が伸びだす頃、不思議な現象を目にする
ことがあります。

◆枯葉を突き破る新芽
  土の中から芽が成長して伸びる時、まだ柔らかい新芽が
 枯葉を突き破って上がってくることが多く見られます。
  特に何でもないような現象に思われがちですが、軽い枯葉を
 突き破るのは難しいですよ!!

◆実際に試してみると・・・
  乾いた枯葉の下から、先端の尖った「爪楊枝」などでそっと
 突き上げてみると、葉が動いてしまい穴が開くようなことは
 ありません。それでは十分に湿った枯葉ならどうか・・・?
  やはり穴を開けるのは難しい。しかも、芽が成長する早さより
 何倍も早い動きをしても、たった一枚だけの枯葉に穴を開けるのは
 ほとんど不可能です。

◆針でやってみる。
  乾いた枯葉の場合は、針でやっても穴が開きません。
 でも、十分に湿った枯葉の場合は針の先端がのぞく程度に穴が
 あくことがあります。その場合も、ある程度重量のある大きめ
 の枯葉でないと無理。しかも、鋭利な針だから穴が開く訳で、
 爪楊枝では絶対無理なのです。

◆植物の芽は一体どうやって穴をあけるのか?
  実は、このような現象は積雪の多い地方独特の現象なのです。
  木曽谷のように雪が多く降る場所では、3月下旬ともなれば
 ある程度地熱が上昇し、雪の下で新芽が動き出します。
  残雪が多くあって外観ではまだ冬のように見えても、植物は
 春を感じて活発に動きはじめます。
  しかも、雪は遮温効果があるため、外気が氷点下になっても
 地表付近は地熱によって安定した温度環境が保たれ、まさに天然の
 温室という訳なんです。
  枯葉の上に積雪があって十分な重さがあれば、新芽はたやすく
 穴を開けながら成長できます。
  私たちが見つける頃は、すっかり雪が解けてからですから
 一体どうやって・・・?と不思議に思うんですね!

◆なーんだそんなことか!
  自然の営みを注意深く観察していると、いろいろなことが
 見えてきます。何でもないようなことでも、ちょっと掘り下げて
 考えてみると新しい発見があります。
  野山へ散策に出掛けるのには絶好の季節になりました。ゆっくりと
 歩いて、あたりを見回してみましょう。
  うっすらと汗をかいた後のビールは格別ですよ。・・・

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植物の繁殖とバランス

◇◆植物の繁殖とバランス◆◇

 植物が繁殖するメカニズムには色々ありますが、
 多くは種子によるものが圧倒的に多くて、
 一部のものを除くと発芽という別の固体として誕生してきます。
 そもそも植物が花を咲かすのは、種子を結ぶための一つの手段であって、
 受粉という大切な行為を第三者に介入してもらうための生態現象なんですね。

◆草の種子と木の種子
  私たちの身近にある草(草類)は、そのほとんどが花を咲かせ種子を結ぶ
 ことはご存知のとおりですが、木も同様にすべてのものが花を咲かせ、種子
 を結ぶことは意外と知られていません。
  木の花にはサクラやウメなどをはじめ、ツツジ、コブシ、バラ、ヤマブキなど、
 誰でも知っている目立つ花のほかに、ケヤキ、モミジ、ナラ、ヒノキなど、
 全く目立たない花もあって面白いものです。
  特に、木は根からの増殖ではなく、そのほとんどが種子によるものですから、
 すべての木に花が咲くのもうなずけますよね。

◆発芽しない種子(その1)
  総じて植物の種子はたくさんできます。これは発芽率の低さも関係して
 いますが、実は自然界の絶妙なバランスが大きく関与しているのです。
  たくさんの実をつけるバラやクリ、ブナなど、その木のまわりに実生苗
 がたくさん出来ないのは、ほとんどが動物などに食べられてしまうからです。
  仮に運良く発芽しても、親株が日照の妨げになって成長できないことが多く、
 異常な密度で繁殖することはありません。
  木の種子は親株から離れて、しかも成長の条件に合った場所に運ばれる
 必要がある訳で、このためには動物や風などが密接に係わっているのです。
  受粉の時もそうですが、せっかく種子を結んでも発芽にはやはり第三者の
 介入が不可欠なんて、なんだか可愛そうですね。

◆発芽しない種子(その2)
  親株のまわりに実生苗がたくさん生えない理由がもう一つあります。
 それは、種子に含まれる「発芽抑制物質」です。
  すべての木の実に含まれている訳ではありませんが、
 動物に食べてもらう種子に多く見られます。
 この「発芽抑制物質」は、果肉や種子殻の表面に含まれており
 動物の体内で分解されます。
 すなわち、
 動物に食べてもらうことによって抑制が解かれ発芽の条件が整うのです。
  ことに、鳥類のように種子を丸飲みにして排泄するような行為を期待して、
 植物が用意した絶妙なメカニズムと言えます。

◆人間は失格?
  植物の繁殖には人間も自然界の一員として深く係わっていることは事実だが、
 はたして、正常な関与だろうか?
  人間にとって都合のいい植物は大切に保護するが、いわゆる雑草や雑木を
 乱暴に駆逐してはいないか?
  自然界では通常ありえない外国からの植物や動物が、
 相互の国で帰化し合っているのも事実である。
  人間の存在そのものも自然のプログラムと言えばそれまでだが、私たちは
 今一度、謙虚にこの事の重大性を考えてみたいものです。

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野糞のすすめ(自然界の食物連鎖)

◇◆野糞のすすめ(自然界の食物連鎖)◆◇

 なんだか時代に逆行するような不衛生なタイトルですが、
長い間いろいろな自然に親しんでいると、植物をはじめ昆虫や動物、
さらには微生物までもが、ある一定の条件の基で複雑に絡み合い、
絶妙なバランスで連鎖していることに気が付きます。

 先日、動物写真家として有名な『宮崎学』氏とお会いする機会があり、
当然のごとく話は「自然」のことになってしまいましたが、氏は食物連鎖
の観点で私と共通する認識を持っておられ、深く感銘を受けましたので、
その一端を紹介します。

◆生物の頂点に君臨する人間?
  とんでもない思い違いで、人間も地球上ではすべての生命体の
 一員に過ぎません。生物は生きている限り「摂取」と「排泄」の
 繰り返しで、生きるためには何らかの形で植物や動物など、
 生きているものを殺して摂取する(食べる)必要がある訳で、
 言わば、
 「食ったり食われたり」の食物連鎖が成り立っていなければなりません。
  ところが、人間を殺して直接食べる生物は通常思い当たりませんから、
 人間は連鎖の環から例外的に外れていると思い込んでいるふしがあるのです。

◆人間を食べる生物
  そんなものある訳ないよ!と思われるかもしれませんが、実は
 人間の死体や排泄物を待ち望んでいる生物が存在します。
  それは、地球上の生物の中で一番数が多い「地中微生物」なのであります。
 (健康な土壌では、小サジ一杯の土壌中に約一億もいる)
  正常な食物連鎖をごく簡単に書くと、
 「植物」…「昆虫」…「鳥」…「獣」…「人間」…「微生物」…「植物」
  のような環となってバランスよく保たれていなければならない。

◆火葬と水洗トイレ
  近代社会では、死体を埋葬する場合に火葬を行うのが一般的だ。
 だがしかし、
 これでは人間の死体を地中微生物に食べてもらうことができません。
 人間の排泄物が水洗トイレで処理されてしまった場合も同様です。
  理想論で言えば、人間の埋葬は草木の茂る野辺の墓地に土葬し、
 糞は健康な土壌の表土付近に埋めるのが最も良いのであるが、
 現実ではほとんど不可能である。
  汲み取り式トイレだって、その糞尿を田畑に「肥」として使わないかぎり
 同じ事です。

◆人間が他の生物に与えるもの
  ここまで読んでいただいた方は、人間が本来行わなければならない行為の
 一部が欠落していることにお気付きのことと思います。
  人間はあらゆるものを摂取はするが、適正に排泄していないのであります。
  つまり、文明社会の人類はここ数十年間のあいだに、死体どころか糞までも
 提供していない状況が続いており、このことは正常な食物連鎖を阻害している
 ことにほかならないのであります。
 (幸いなことに、人間以外の死体は土壌で分解されることが多い)
  なんだかおかしいぞ!と思われるかもしれませんが、私たちの体や糞尿を
 喜んで食べて(分解して)くれる微生物のおかげで野山や森林が健康な環境を
 保てるのであって、今の状況が長く続けば、急速な破壊は起こらないにしろ
 徐々にその影響が出てくることは容易に想像がつく。

◆そこでお願い
  自然に親しみ、キャンプやハイキングなどに出かけた時、常識のゆるせる
 範囲で結構ですから「野糞」をして下さい。
  ただし、その場所は腐葉土が堆積した健康な土壌に限ります。それと必ず
 上から土を被せて分解を促すようにしましょう。
  夏期の健康な土壌ならば、3日以内に跡形もなく分解されているはずです。
 後始末に使った紙は一緒に埋めず、持ち帰りましょう。(分解を阻害します)
 できれば、フキの葉や木の葉を使って・・・・・このへんでやめておきます。

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